2月前半は節分、立春、バレンタインといかがお過ごしでしたか?春に入る日がやってきましたが、まだまだ寒い毎日です。今回は寒い冬から春の訪れるこの季節の野菜『春菊』をご紹介いたします。
地中海原産の春菊はキク科の緑黄色野菜。春に黄色い花を咲かせることから『春菊』と名付けられました。とても愛らしい花でヨーロッパでは観賞用ですが、日本をはじめ東アジアで食用とされています。日本へは室町時代に渡来し江戸末期から栽培が始まりました。現在は千葉県、茨城県、群馬県などの関東地方や大阪府が主産地で作られています。関東の春菊は株が立ち葉がギザギザの葉が特徴です。関西の春菊は菊名と呼ばれ切れ込みが浅く葉が丸いものが出回っています。アクが少ないので葉は摘んで生のまま食べられます。独特な香りも持ちあわせる春菊は、11~3月の寒い季節に一番のおいしさを迎える食材です。
春菊のおはなし |
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春菊の香り
春菊には、体内でビタミンAに変わるカロテンや、ビタミンB2、C、Eなどのビタミン類やカルシウムや鉄などのミネラルが含まれています。これらの栄養成分により風邪予防やがん予防、肌荒れなどに良いといわれています。また春菊の独特の香りは、αーペネン、ペリルアルデヒドなどの成分。これらの成分には、食欲増進、胃もたれ解消、消化促進の作用があるといわれています。野菜に含まれる独特な香りや味にも、私たちの健康維持に必要なものが含まれているのです。
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カロテン+油 or たんぱく質
春菊は油やたんぱく質とあわせるとカロテンの吸収率がアップ!します。寒い季節鍋の定番野菜である春菊。葉の部分はアクが少なく生食できるので、さっとオリーブオイルやごま油などであわせてサラダにするもの良いでしょう。
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