裏庭に置かれた石釜で焼き上げます |
焼き上がったパンはその場でどんどん売れて行きます |
まずはこちら。
田舎町と田舎町の間にある、更に田舎町のパン屋さん。この街はなぜかパンが美味しいと評判だったので、そこいらのおばちゃんに「パン屋さんどこ?」と聞いてみました。
だって15分かけて街をすみずみ車で走った(ソレ位小さい街)のに、「Panaderia(パン屋)」の看板が見当たらないのです。「セニョーラ・エステラのとこよ。」との回答に、それ、だれよ?と。
言われたままに家を探すと鼻で正解と解りました!と~ってもいいパンの匂い!でも看板もないし、店舗らしい場所もない。ただの一軒家。
で、開いている門から潜入し、奥の庭にたどり着くと‥
鶏やら七面鳥やら猫やら犬やらがうろうろするそこは、なんとパン工房!
古い石釜の奥ではオレンジ色の火がちろちろと燃え、ふっくらと焼き上がったパン達が端から売れて行きます。種つくりも寝かせも成形も焼きも販売も、すべてここの裏庭でなされているわけで。
なんだか世界名作劇場の中に入った感じ!
素朴を極めたパンがならび、同じ型でも「甘いのと、塩っぱいのと」分かれています。特に名前はないようで。「好きに味見して」と、なんとも寛容。
大きめなわりにはさくっと軽く焼かれていたので、何も付けずに何ものまずに焼きたてのほかほかを買い食い。
調子にのって沢山買ってしまいました。(といっても、泣きたくなる程激安)