冬にはスープを召し上がれ12月になりました。もう、日本も冬本番だとおもいますが、ポーランドはだいぶ前から突入しております。寒くなると、我が家でもリクエストが高くなるのがスープ。ポーランドの家庭ではメインのまえに、スープが出る家もまだまだありますが、なかには腹持ちのいいスープもありますので、スープで食事を済ませてしまうことも。 |
本格的なスープ
そんな主婦のために、ポーランドにはインスタント・スープがよりどりみどり。粉末もさることながら、冷凍のスープの素も多く売られています。この冷凍のスープは、ジャガイモやらにんじんなどの野菜をさいの目切りにしたものを袋詰めにしたもの。そして、沸騰したお湯の中にコンソメスープの素と冷凍スープの素を放り込んだら出来上がり、というもの。スープを食べても野菜の食感があるので満足感は、粉のスープとは雲泥の差。 |
|
皇室を唸らした粉のスープ
粉のスープだって負けてはいません。某国の皇室関係の方がポーランドを訪問したときのこと。晩餐会でジュレックというポーランド独特の白いスープがだされました。こちらのスープ、まろやかなのですが酸味があり、疲れた胃にもやさしい、日本人の口にも合うスープ。この味に感激されたこちらの皇室の方が、料理長をよんで『このスープはいったいどうやって作るのか』と聞いたら、この料理長、粉スープの素を持ってきたそうです・・・。 (この料理長、その後職を失ってなければいいけど・・・) 口が肥えているはずの人も唸るこのスープが粉からだとは!粉スープとはいえ、あなどれません。 |
お袋の味ポーランド人主婦、日曜日は料理します。日曜日の昼食というのは、彼らにとってとても大切な時間。そんな日の前菜としてのスープは、だしからとるのが正道。ポーランドのお店には「スープのだしのもと」セットが、パックとして売られています。コンソメじゃなくて、野菜セットのパック。ブォシチズナとよばれるこのセット、日本ではお目にかかったことがなかったので、ポーランド語を習い始めたころは辞書で調べても何のことだか理解できなかった一品。この野菜セットと鶏肉をなべに放り込んで煮込むスープは、ポーランド人なら誰でも作る、誰でも食べるお袋の味というのでしょうか。寒いポーランドの冬を体の芯から暖めてくれる一品です。
|