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2009.08.20.更新
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■ メ的☆悪魔払いのお祭り!?

 日本にも数多くある「荒くれ系祭り」と同様、もちろんラテン魂熱いメキシコにも、「超荒くれ傷だらけ祭り」がありました。

 7月25日は聖サンティアゴの日。
 毎年この日に合わせて「Tastoanes fiesta de Santiago Apostol」という、いわゆる悪魔払いの祭りが行われます。

「女王の丘」から見渡すグアダラハラ
「女王の丘」から見渡すグアダラハラ
十字架を抱えたチャウリピリ女王像
十字架を抱えたチャウリピリ女王像
 なぜ、悪魔払い? 
 ここで少し歴史のお勉強。
 
 メキシコは16世紀初頭にスペイン軍がメキシコ湾から上陸するまで、古くはオルメカ文明、その後はマヤ文明、アステカ文明などの高度に発達した古代文明が繁栄、各地には多種多様なインディヘナ民族がそれぞれの言葉や文化のもと、わりと平和に暮らしておりました。

 グアダラハラのあるハリスコ州周辺一帯は当時、チャウリピリという名の女王様のもと治められ、その首都はトナラという村に置かれていました。
 このトナラという村の名前はナワトル語で「日の昇る場所」という意味があり、今でもグアダラハラを一望できる丘の上にチャウリピリの像がまつられています。
 このチャウリピリ女王、平和主義の方でして、スペイン軍がやって来て「キリスト教になりなはれ」と半ば侵略し始めた時、彼女は一滴の血も流さないためにキリスト教を受け入れるという平和的友好関係を結ぶ事に成功したそうです。

 そんな、のどかで平和なトナラをよそに、他の村々では血気盛んなインディヘナの男達が、古代の悪霊の力を借りてスペイン軍と戦い始めました。それをなんとか沈めようとして現れたのが、聖サンティアゴ。彼は木の枝を悪霊達の足下に叩き付け、追い払ったそうです。
 その史実と伝説の混ざり合ったようなお話を、年一度、村の若者達が実際に再現して、悪魔払いのお祭りにしています。

悪魔役男子達の「戦闘服」

 祭りの数週間前から、週末の夕暮れになると、村の集会所にそれこそ血気盛んな若い衆が集い、祭りの踊りを練習します。家に帰ると、当日使うお面をコツコツと手作り。頭には本物の馬のシッポの毛を長く垂らし、顔の部分は張り子で基礎作りをし、思い思いの「悪魔」の顔を作り上げて行きます。

 ワニのようだったり、狼の化身のようだったり、巨大なクモを伝わせたり、ジックリ見るとその手の入れ具合が相当アーティスティック。そもそも、このトナラという街は、陶芸や民芸品の里として有名で、職人さん達が多く住む場所。その子供達、若い職人さん達なので手先が器用なのは当然。手作りの一度限りのお面、とはいえ、りっぱなアートとして飾っておきたいくらいのものもあります。

 悪魔役の若い男子達はこの暑い最中、(一応)防御のために長靴やウェスタンブーツ、長ズボン、全身を被うコートを身につけ、まさに戦闘態勢。ハクを付けるためでしょうか、中にはあえて体に傷を作り「男の勲章」としたいがために上半身裸のやる気まんまん男子も。日頃のうっぷんや有り余るエネルギーを発散させるかのように雄叫びを上げてその瞬間を待っています。


けっこう怖い形相
けっこう怖い形相
お面をはずすとイケメン君♡
お面をはずすとイケメン君♡

ここぞとばかりに暴れまくる若い衆

 会場となる街の中心「プラサ」はものすごい人。万が一のための警官隊もしっかり準備、ギャラリーも「悪魔役」男子の彼女や友達が中心のようで、若者達でごった返しています。

 聖サンティアゴに扮した4人はそれぞれ白馬にまたがり、護衛役の者をしたがえ、悪魔達が荒れ狂う中進んで行きます。音楽隊も古式ゆかしい縦笛を独特のリズムと節回しでピ~ヒャラならし、大太鼓を打ち鳴らしてさらに戦いを盛り上げています。

 会場の熱気も、聖サンティアゴを迎え撃つ悪魔達の踊りもピークを迎えた頃、白馬のサンティアゴ達がかなり本格的に痛そうな長くしなり打つ木の枝を、悪魔が踊りくるう地面に叩き付けて悪魔払いをします。
 
 悪魔男子達はもう大騒ぎで、あちらこちらでビシバシ枝に打たれる激しい音や、怒号で、会場は大盛り上がり。

 これが、夕方から数時間、続く訳です。
女子達の熱い視線も集まりますわね
女子達の熱い視線も集まりますわね
見るからに正義のヒーロー 聖サンティアゴの登場!
見るからに正義のヒーロー 聖サンティアゴの登場!
脇腹にくっきりミミズ腫れ!これが男の勲章?
脇腹にくっきりミミズ腫れ!これが男の勲章?
 とっぷり日も暮れた頃、悪魔払いは終わったという合図の花火とともに祭りは終了。
 街には傷だらけ汗まみれの男子達が、お互いの傷を自慢し合い、外したお面と、その男っぷりに惚れ直した女子を従え、去って行きました。

<来週は、「学校が始まるよ!全員集合!」をお伝えします!>
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【NAME】萬田 海晴
メキシコ生活、早くも2年半が経ち、気がつけば6足のわらじ。。。それでも、毎日楽しく過ごし、つねにGracias Mexico!と叫んでおります。
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