8時過ぎには町中の商店が立ち並ぶ通りからは、店中をお掃除する洗剤の匂いが爽やかに漂い、箒の音までしてきます。道には水が撒かれ、いかにもお掃除中という感じ。
あっちをサッサッ |
こっちをバシャバシャ |
メキシコの朝
メキシコの朝は早い。
8時過ぎには町中の商店が立ち並ぶ通りからは、店中をお掃除する洗剤の匂いが爽やかに漂い、箒の音までしてきます。道には水が撒かれ、いかにもお掃除中という感じ。
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毎日のお掃除を楽しく
お店だけではなく、家も、もともとの建築仕様が「隙間が多い」感じだし、窓を開けていたり、中庭のドアも開放されている場合が多いのでどうしても家中が埃だらけになってしまいます。 お掃除方法の基本は、ホウキ+モップで水拭き。 掃除機は、排出される空気でよけいに埃を舞い上げてしまうので適さない様です。(そして、掃除機ややたらうるさいだけで吸引力も低く、まったくの役立たず) スーパーの掃除用品売り場には、色とりどり(?)の液体洗剤がならび、同じ商品でも香りが数種類選べるのでかなり楽しいお掃除ライフが送れます。今日はオーシャンブリーズの香り、明日は森林浴の香り、明後日はお花の香り。 この液体洗剤、ちょっとびっくりな性能。床のモップがけだけでなく、バスルームのタイルやカーペットの汚れ、窓のよごれ、家具にまで使える優れもの。日本だと、アレ用、コレ用と何本も揃えなければ成りませんよね。でもこれなら一本で家中ピカピカ!(に、果たして成るかはちょっと疑問)。 洗剤のサイズも、大家族が住む大きな家用に、10L入りなんて物まであります。 |
日本はもともと湿度が高いので、水拭き、モップがけをする時にはモップなどを堅く絞ってから床をゴシゴシ磨きますよね。でないと家中がカビだらけになってしまいます。 こちらではむしろ、水がびしゃびしゃ垂れる状態で、床を「洗うようにモップで撫でる」感じ。なので、モップがけした後の床は危険きわまりない。そして「床の水に注意」なんて親切な看板はないので、濡れていたら遠回りするしかありません。急ぎ足であるくメキシコ人が居ないのはそのためなのでしょうか? そのモップ。売り場には最新式の科学ぞうきん(というのでしょうか)を使用したものから、20数年前の日本の小学校で使っていた、コットンのふさふさのついた原始的なモップまで様々。その作りも、前述のように「こする」ためではなく、水で撫でるためなので、モップというよりも「纏(まとい=消防隊の出初め式などで威勢良く振られるアレ)」に近い形状。尚更、ゴシゴシと腰を入れて磨くことはできません。 スーパーだけではなく、街角の1ブロックに必ず1軒はある食品兼雑貨のお店「Abarrotes」にも、お掃除道具は必ず置いてあります。それをみるだけでも、メキシコ人がお掃除好きであることが伺えます。 家を綺麗に清潔に保つことは、一種のステイタスのようなもの。中流以上の家庭には必ず、住み込みか通いのお手伝いさん(Muchachaさん)が居て、家事を手伝っています。また、知り合いの中高生の子供などをお掃除要員として午後の2時間ほど、雇う家庭もある様です。 まだ人を雇えるほどヨユウもなく、その必要もない私は、今日もこれから「虹の香り(って、なんだろう?)」の洗剤で床掃除をします。 <来週は、熱くて激しい!?メキシコの選挙をお伝えします。> |
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