ボロボロの服を着、灰にまみれて働くシンデレラ。 ある日、魔法使いのおばあさんが現れ、シンデレラに一晩限りの魔法をかけてくれます。 その美しい姿を見て、王子様は一目で恋に落ちてしまうのでした。 言わずと知れた、『シンデレラ』のお話ですが、 今回注目していただきたいのは、「一晩限り」というトコロ。 つまり、魔法をかけられたのが「夜」だったという点、なのです。 夜って、なんだか不思議な力を秘めてると思いませんか? 急に孤独感を感じて誰かに電話したくなったり、いろんなことに深く深く悩みだしたり…。 どうやら、夜には独特の「魔力」があるみたい。 本日の「ココロ☆ラボ」は、そんな“夜”と“ココロ”の関係に迫ります。 |
夜が更けるにつれて・・・。そして、何を示した表なのか、しばしご想像を。 ヒントは横軸。うん、これは、あきらかに時刻っぽい数字。 そして、ここまでの前フリと今回のテーマを思い出していただければ、 時間とココロに関する何かを示した表!?ってあたりには思い当たってもらえるかと。 この表、アメリカの心理学者・ペニベーカー教授が行ったある調査にもとづくもの。 ペニベーカー教授は、シングルの人が集まるバーで、同じ日に時間を変えて3回、 「このバーにいる女性たち(男性たち)は、どれくらいキレイ(ハンサム)だと思う?」 と尋ねてまわり、異性の魅力度を答えてもらったんです(答えてくれたのは103人)。 つまり、縦軸は、異性に対する魅力評価、ってワケ。 表を見ると、9:00や10:30といった「まだまだ夜はこれから」な時間帯に比べて、 深夜0:00になると、異性の魅力を高く評価するようになっているのは明らか! どうやらヒトは、深夜になるほど異性の魅力を高く評価するようになる、ようなんです。 そう考えると、冒頭に紹介した、童話『シンデレラ』。 シンデレラの魔法がとけてしまうのは、「深夜0時」でした。 つまり、王子様が自分の魅力を一番高く評価してくれているときに姿を消すという、とても効果的な方法をとったワケですよ。 その結果、見事、王子様は恋に落ちてしまったわけで…。シンデレラってば、けっこうやり手。 |