街の新しいランドマーク、スピナカー・タワー |
一番の見どころは、英海軍の歴史を振り返ることのできる博物館を備えたヒストリック・ドックヤードです。そこでは、トラファルガー・スクエアーの像で有名なネルソン提督が乗船したHMSヴィクトリー号や、長い間海の底に眠っていたヘンリー8世の船メアリー・ローズ、1860年代に世界最先端の技術を誇ったHMSウォリアー号など歴史的に有名な船の数々を実際に目にすることができます。
港湾都市、ポーツマス
一番の見どころは、英海軍の歴史を振り返ることのできる博物館を備えたヒストリック・ドックヤードです。そこでは、トラファルガー・スクエアーの像で有名なネルソン提督が乗船したHMSヴィクトリー号や、長い間海の底に眠っていたヘンリー8世の船メアリー・ローズ、1860年代に世界最先端の技術を誇ったHMSウォリアー号など歴史的に有名な船の数々を実際に目にすることができます。 |
英国の英雄ネルソン提督の船
注目はやはり、ネルソン提督の船HMSヴィクトリー号でしょう。ネルソン提督は、アメリカ独立戦争やナポレオン戦争などで活躍したイギリスの海軍提督で、トラファルガー海戦でフランス・スペイン連合艦隊を打ち破った英雄としてイギリスでは崇められています。
船名のHMSとは、Her(His) Majesty’s Ship(女王、あるいは国王陛下の船)の略で、英海軍が英国王室に属しているということを示しています。ヴィクトリー号は104門の大砲を積んだ戦艦で、数百人もの船員たちを動員していたと言われています。トラファルガーの戦いで活躍した同船の船内には、ネルソン提督の部屋やダイニングルーム、会議室などがあり、軍艦にも関わらずその豪華さにも驚かされます。 デッキにあがると、フランス・スペイン連合艦隊から狙撃を受けたネルソン提督が銃弾に倒れたという場所が記されており、当時の戦いの激しさをうかがい知ることができます。
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ヘンリー8世時代のロマン
もうひとつの目玉は、ヘンリー8世によって1510年に造船されたイングランド初の軍艦メアリー・ローズ。1545年にソレントの海戦でプリマス沖に沈没してしまったものの、なんと1982年に海底から引き揚げられ、船の半分がヒストリック・ドックヤードに展示されています。
引き上げの際に発見された遺品は、チューダー朝や16世紀の時代を知る上でも貴重な資料になっているとのことです。海の底に400年以上も眠りつづけたメアリー・ローズ号の姿は遥かヘンリー8世時代のロマンを感じさせてくれます。 同艦の展示場は2016年に行われるロンドン・オリンピックのころまで公開されるとのことで、それ以後は乾燥作業が行われた後に修復され、船の内部にも入れる見学が可能になるとのことです。
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