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私を幸せにするライフスタイル BONITA message
2009.02.24.更新
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■ 第11回 この道は、いつか来た道…? ☆方向オンチの心理学 前編☆

2000年に『話が聞けない男、地図が読めない女』(主婦の友社)がベストセラーになって以来、
一段と注目を浴びるようになった「方向オンチ」。

一度行ったことのある場所なのに、道に迷ってしまう。知らない場所では東西南北がまったくわからない。地図は進行方向に合わせて回転させないと混乱する。デパートやホテルのトイレに入って出てきたとき、逆方向に進んでしまう。


上の例にふかーくうなずいた方、さては方向オンチの一員ですね!?
えらそうなことを言ってますが、実は私もそうなんです。しかも、上の例すべてが日常茶飯事という筋金入りの。
今回の「ココロ☆ラボ」にはそんな私情が多分に込められたせいか、2回シリーズになってしまいました。
でも、周りを見渡すと、「実は私も…」という方が少なくないようなのです。特に女性には。
それでは、私と同じ「方向オンチ」のみなさま!一緒にその謎を探っていきましょう。

迷う人と迷わない人の、こんな違い。

 一度行ったことがある場所なのに、次に行こうとすると道に迷ってしまう。来た道のはずなのに、帰り道がわからなくなる。
方向オンチの方にとっては、おなじみの悩みですよね。
では、こんなふうに同じ道なのに迷ってしまう人と迷わない人って、何が違うんでしょうか?

 

 人の方向感覚について研究を続ける村越真氏や新垣紀子氏は、実際に人に街中を歩いてもらったり、ビデオを見て道を覚えてもらったりといった調査を通じて、迷う人と迷わない人の間にはこんな違いがあることを見つけています。
 


 まず、迷わない人は、歩きながら見た風景や目印になるもの(ランドマーク)をよく覚えているそうです。しかも、それは迷わない人の記憶力が優れているってことではなくて(単純な記憶力テストの結果には差がない)、次回その道を通ることになったときに役立ちそうなものを選んで注意を向けることができているらしい。
 


 

 特にそれが顕著に表れたのが、道に迷う・迷わないの分岐点ともいえる、「曲がり角」。
道に迷わない人は、曲がり角のランドマークをしっかり覚えているのに対して、迷う人はやみくもにいろんなランドマークを覚えようとした結果、一番道に迷いやすくなるポイントである曲がり角のランドマークへの注意が薄れてしまう傾向があるということ。


 ヒトって、短い時間に覚えられる情報の量は7つ前後に限られてるらしいので、迷いやすい人は、その限りある記憶力をむやみに浪費しちゃっているのかもしれないですね。
確かに自分の経験を振り返ってみても、「自分は方向音痴だ」という認識があるだけに、いろんなものに意識を払おうと、「○○を通り過ぎて、そしたら左手に××があって…」とポイントを絞れないまま情報を詰め込んでいる傾向はあるかも。
 


 また、覚えている内容にも違いがあって、道に迷う人は「赤い車が停めてある家」とか「28という数字の書いたマンション」など、のちのち動く可能性のあるものや、数字のように見落としたり忘れたりする可能性が高いものをランドマークに選ぶことが比較的多いそう。


 さらに、迷わない人は、曲がり角そのものだけでなく曲がり終わるまで注意を持続させることで、曲がり終わった風景まで覚えていることが多いことがわかっています。
そのため、もし曲がり角を間違ってしまったとしても、曲がり終わってすぐに「この風景には見覚えがないから間違ったな」と判断して引き返すことができるのです。
 


 つまり、迷う人と迷わない人の特徴をまとめると、迷う人は、迷わないために何を覚えておいたらいいかそのコツがわかっておらず、注意が散漫になりがち。
そして、迷わない人はそのコツをつかんでいる上に、万一道を間違ったときもその知識を生かして自分でフォローすることができる。
こういうことらしいのです。

 

つながることのない、悲しき「認知地図」。

 さて、続いては、「家の周りはわかるし駅の周辺もわかるけど、その2つの位置関係を組み合わせようとしたら混乱する…。」「とりあえず東西南北がわからない!」…こんな悩み、ないですか?

 この悩みには、私たちの頭の中にある「認知地図」というのが大きく関わっています。

「認知地図」とは、1948年にトールマンという心理学者が唱えた概念。
当時、トールマンはネズミが迷路を学習するプロセスを研究していました。
その研究の中で、ネズミがエサに向かって、通ったことのない近道を見つけることができることを発見したのです。
これは、ネズミの頭の中に地図のような位置関係の情報ができているに違いない!と考え、人間の中にも同じものが備わっているとして、それを「認知地図」と名付けたというわけです。

 さて、この認知地図。これがキレイに頭の中に入っていれば、東西南北もビシッ!!とわかるはずなのですが、当然そういうわけにはいきません。どんなに方向感覚がよくても、はじめから認知地図が完成されている人なんていないのですから。
まずは個々のルートが断片的に記憶されていき、少しずつ経験をつむことで相互関係が把握されていき、線が面へとつながっていくことで地図の形になっていく…というプロセスを誰もが経ているのです、が。


どうやら、方向オンチの人は、この認知地図作りが相当苦手。
特に、線を面にしていくことが下手で、断片的な記憶はあるのに、それをひとつの地図の形にすることができないのです…。

 その原因のひとつとして、村越真氏は、方向オンチな人は「言葉」で道を覚えようとするためではないかと考えています。
どういうことかといえば、たとえば右の図のような道。

 方向オンチな人は、「まず右に曲がって、次を右、次は左、また左、そして右、次は左、また左、最後は右」というふうに覚えようとする傾向があります。
そのように「右右左左右左左右」と言葉で覚えたものを全体の地図として構成するのはとても難しいこと。というのも、角を曲がるたびごとに視点が回転しているので、たとえば4つ目の「左」が全体としてどちらを向いてるのかがわからなくなってしまうからです。


 一方、方向オンチじゃない人は、「視覚」で道を覚える傾向があるのです。
経験した空間を俯瞰的に見るようにして、全体のイメージをつかむことができるようです。
そのため、さきほどの4つ目の「左」が実は歩き出しと同じ方向を向いていることが想像できるというわけ。こうしてできた認知地図は、自分がどこにいてもどの方向からやってきても対応可能という、大きなメリットを持っているのです。


では、ここまでのまとめ。

人は誰でも頭の中に「認知地図」をもっているけど、方向オンチな人はこの認知地図作りが苦手。
それは「視覚」ではなく「言葉」で道を覚えようとするからで、その結果、断片的で、ツブシのきかない認知地図になってしまっているから、というわけです。

「方向オンチの心理学」、 前編ではおもに「なぜ迷うの?何が違うの?」ということに焦点を当てて、方向オンチな人の思考を探ってきました。
方向オンチな方にとっては、多少なりとも「わかる~」という部分があったのでは!?ちなみに私自身は書きながらうなずきっぱなしでした。

さて、次回後編では、地図を回す謎や男女の違い、そして方向オンチは克服できるか!?というあたりに迫っていきたいと思います。ぜひ次回もお楽しみに☆
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WRITERS NOTE
【NAME】後藤 未紀
ちょっと知りたい、相手の気持ち・自分の感情。日常のラブやライフに潜むいろいろな「ココロ」を分析します。当研究所に、ようこそ!
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