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2009.02.16.更新
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■ 沖縄の声を代表する「おきなわ文学賞」

「おきなわ文学賞」表彰式が盛大に開かれる。

表彰を受ける筆者。
表彰を受ける筆者。

 2月8日、おきなわ文学賞の授賞式が那覇市のパシフィックホテル沖縄であった。これは財団法人沖縄文化振興会が主催、沖縄県や沖縄県にある各種マスコミなどが後援となっている新興の文学賞で、今年で4度目となる。対象は小説から漫画まで8部門に別れるが、今回小説部門で一席(県知事賞)を受賞したのは、沖縄国際大学3年生の渡久地未樹子さんの「黒い星」だった。お恥ずかしながら、筆者も随筆部門で二席(沖縄県文化振興会理事長賞)を受賞させていただいた。
 


 ということで、今回は、「おきなわ文学賞」を軸に、沖縄に縁のある作家の紹介をしていきたい。
 

沖縄から発信する文学賞の使命

 「おきなわ文学賞」が他の地方の文学賞と違う点は、言うまでもなく「沖縄」の「文学賞」だという点だろう。つまり、そこには、琉球王朝や基地問題、そこから敷衍される平和や文化といったテーマが底流に流れている。今回受賞した多くの作品もまた、この「沖縄独自」のテーマを有している。たとえば、漫画部門一席に選ばれた中山圭子さんの「オリーブの花」は、フェンス越しの少女同士の心の交流を描いた作品で、選評の一つには「米軍の空爆で傷ついたイラク、アフガンの人々が映し出されると沖縄戦フィルムと重なって胸が痛む。しかもその米軍機が沖縄を発進基地にしていることを考えるとなおさらだ。・・・・・・(中略)・・・・・・(作品からは)平和を願う声が聞こえてくる」とある。これはいわば、沖縄から発信する文学賞の使命ともいえるものであろう。

沖縄の声を代表する文学賞

 沖縄に縁する作家の代表的な存在は、「太陽の子」で沖縄戦を描いた灰谷健次郎だろう。彼は心身ともに疲れ果て、アジアを放浪した後に、沖縄にたどりついた。戦争で多くの被害を受けた人々が、放浪者である灰谷健次郎をやさしく包むようにして癒していく。その姿に触れ彼は、沖縄に大きな関心を寄せ、8年かけて「太陽の子」という珠玉の長編小説を上梓する。また、近年では、芥川賞作家の目取真瞬がいる。彼は小説・「水滴」や「虹の鳥」で、戦争、そして駐留アメリカ軍などを描くとともに、「沖縄戦後0年」といった新書本も書いている。


 日常生活の中で基地の存在を感じながら生活する沖縄の人々にとって、戦争や平和といった問題は、必ずしも絵空事ではない。「文学」とはやむにやまれずに発せられる心の叫び、だという人もいる。「おきなわ文学賞」受賞作はそうした現在の沖縄の声を代表するものといえるのかもしれない。



【おしらせ】
第4回おきなわ文学賞受賞作品を集めた書籍「はなうる」が財団法人沖縄県文化振興会より刊行されています。詳細は、財団法人沖縄県文化振興会のHPをご覧ください。

授賞式の模様は沖縄の新聞各紙でも紹介された。
授賞式の模様は沖縄の新聞各紙でも紹介された。
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WRITERS NOTE
【NAME】佐々木仁孝
沖縄は「癒しの島」とマスコミなどに謳われて久しいですが、実際の沖縄生活はどうなのか。移住者(ときに沖縄県民)を取材し、その実態をご紹介します。
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