私を幸せにするライフスタイル BONITA message ~ いろいろな女性が自ら発信するコラム型WEB
私を幸せにするライフスタイル BONITA message
2009.02.05.更新
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■ メ的☆アートな生活 

原色溢れるメキシコのアートって‥

ドアもガラスもなにもなし。どうぞお気軽にお入りください。この辺りのギャラリーはみんなこのスタイル
ドアもガラスもなにもなし。どうぞお気軽にお入りください。この辺りのギャラリーはみんなこのスタイル
 グアダラハラは昔、商人が集まる街として有名だったそう(つい最近知ったことだけれど、街の半分の区域はその人達目当ての「花街」としても有名だったらしい。)そのせいか、ダウンタウンから10数キロ離れた私の住むこの小さな街には、近隣から各種民芸品を持ち寄る人達が集まり、ならばいっそ!とのことでエコノミカルな絵画、陶器、彫刻、家具を作る職人さんたちが住み着くようになったとか。

 メキシコを代表する画家、フリーダ・カーロなどの超有名高級画家はさておき、この街のメインストリートの両側には、一般家庭の壁に気軽に飾れる「お値打ち」な絵画を売る店が並び、その奥には必ず、狭いながらも創作スペースが儲けられている。
 一枚何十万もするような高級絵画には御法度の、直射日光、ホコリ、雨もなんのその。ここに集まる絵は、観光客や地元の人達がポスター代わりに掛けられる物ばかりで、もちろん時代の流行によってその絵とキャンバスの形状はどんどん変わって行く。ここ数年の流行は、一枚の絵を、縦長の三枚のキャンバスに描き分けるタイプのもの。シンプルな果物の絵や、動物のアップの絵、夕焼けの中を歩くドン・キホーテの絵などが売れているとのこと。(ギャラリー名:El Quijote de la Manchaとはドン・キホーテの小説のオリジナルタイトル)

アート好きメキシコ人達が買い求める絵画とは‥

売れて行く作品を見送るのもうれしい一時
売れて行く作品を見送るのもうれしい一時
 ここに来て1ヶ月目に、銀行で言葉が通じずちょっと手間取っている時に、流暢な英語で助けてもらった人が画家さんだったので、彼の工房兼ギャラリーを訪ねてみた。

 Victorは、この街で生まれ育ち、10代後半でアメリカに渡り、10数年滞在した後に、この故郷に帰って来た。子供の頃からノートにいたずら書きをするのが大好きだったが、絵を描いて生活するには当時はまだ厳し過ぎた。帰国してから、すでに画家として生計を立てていた友人の横で見よう見まねで描き始めた油絵が、思いのほか良く出来上がったため、これなら行けると一大決心。アメリカで働いて出来た少々の元手で、思い立ったが吉日とすぐにメインストリートに画廊(まったく敷居の高いものではなく、気軽に覗ける)を設けた。
 わずか8年前の話である。

 「今でも、一番最初に売れた絵を覚えてるよ。風景画が400ペソで売れたんだ」と懐かしそうに話す。

 この画廊で彼が売るのは主に流行を取り入れた「売れる」タイプの、いわゆるインテリア用絵画。なので、平均800ペソ、高くても1300ペソ(5600~9000円と、日本の感覚だと驚くほどの安さ!)。週に6枚は売れるとのこと。
 おしゃべりをしている間にも、ふらっと立ち寄った「一般的な観光客」のご婦人達が、あっという間に一枚お買い上げ。その場で、スタッフが茶紙で包装し、お支払いも済んで、抱えて出ていかれた。
 「そう。手持ちのお金ですぐ買えるくらいでいい。デイリーな絵ってそういうもんだ。」
 つやつやした新鮮なリンゴ、梨、チェリーにパパイヤをシンプルに描き、それを広々とした壁に掛け、手前のテーブルにはそれとおなじ果物を置く。
 おもしろいでしょ、絵と実物と。
 今はクリスマス後でみんな散財しちゃっているので売れ行きは淋しいが、ボーナス期になると描く方が追いつかないほど、飛ぶ様に売れる。

生活とゲージツの狭間で見る夢

まるで歌うように、踊るように無心に絵を書き続けるのが、画家
まるで歌うように、踊るように無心に絵を書き続けるのが、画家
 「でもね、これは生活のため。
 今年は目標として、魂を込めた作品を20枚は描きたいんだ。」


 と、さきほど売れた絵のあった空間に、スタッフが新たな一枚を掛ける様子を見ながらVictorは言う。隣の画廊はもう少し手の込んだ、そして0が1つ多いお値段の独自路線オリジナルアートを売っている。

 しかし彼も画家。 いつかは、隣の画廊のような「俺魂」のアートを売りたい。
 でも二人の子供もいるので生活のために「売れる」絵も描かなければならない。
 自分の「自分らしいアート」にかける時間は減るが、それでも大好きな絵を描いて暮らして行けることがとても楽しいという。 

 そんな思いを持つアーティストが、老若問わずこの街には沢山いるのだ。
 アメリカでのIT系の会社を辞め、絵で食べて行きたいがためにここに移り住んだ青年にも出会った。
 私自身も油彩を描くのが好きなので、彼らと絵について話し始めると切りがない。
 言ってみれば、出入り自由、画家の解説付き無料アートギャラリーに毎日通っているという感覚になる。
 
 おかげでこちらの創作意欲もたっぷり刺激され、下手の横好き、多趣味貧乏の名の通り、帰り道には近所の画材屋さんから油彩セットを両手一杯ぶら下げて帰る羽目になった。
 うまく描けたら、彼の画廊に飾ってもらえる、というお約束つきで。



<次週は「ぶらり町並み散策」をお届けします>

Galería El Quijote de la Mancha  ガレリア エル キ ホーテ デラ マンチャ
<本文でご紹介したギャラリーオーナー兼アーティスト
  Victor Quezada氏からのメッセージ>
 
 メキシコにお越しの際はぜひ、遊びに来てください。

 スーパーフレンドリーなスタッフ一同、大歓迎いたします。


【住所】Cal. Emiliano Zapata #233, Tonalá, Jalisco, MEXICO C.P. 45400    
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【NAME】萬田 海晴
メキシコ生活、早くも2年半が経ち、気がつけば6足のわらじ。。。それでも、毎日楽しく過ごし、つねにGracias Mexico!と叫んでおります。
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