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2009.01.27.更新
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■ 第7回 ココロの中の、見えないバリア。 ☆パーソナルスペースの心理学☆

狭いエレベーターで知らない人と二人きり。
なんとなく気詰まりで、早く着かないかなぁ、と階数表示板をじっとにらみつけたまま…。
日常生活の中でもよくこういうことありますよね。
ほかにも満員電車で居心地の悪い気分になったり、カウンターではなるべく端の席に座ったり。

これは私たちがココロの中には「ここまでは自分のエリア」という範囲があって、
そこには誰にも入ってほしくない!と無意識的に感じているから。
今回は、その心理的な縄張りとも言える、「パーソナルスペース」について分析します!

相手との関係と、パーソナルスペース。

誰かが自分に少しずつ近付いてくる様子を想像してください。
相手と自分との距離が縮まっていく中で、どこかのタイミングで「あ、これ以上近付かれるとちょっと嫌」というところがきますよね。
見えないけれど確かに自分の周りにある、他人に侵入されると不快感や抵抗感を感じる範囲。それがあなたの「パーソナルスペース」なんです。


パーソナルスペースについて詳しく研究を行ったホールという文化人類学者は、相手によってパーソナルスペースを4つに分類しました。ちょっと見てみましょう。

1 密接距離(intimate distance) :0cm ~ 45cm
身体に容易に触れることが出来る距離。
家族や恋人などとても親しい関係の人以外がこの距離に近付くと強い不快感を感じます。

2 固体距離(personal distance) :45cm ~ 120cm
二人がお互いに手を伸ばせば相手に届く距離。友人との個人的な会話で取られやすい距離です。

3 社会距離(social distance) :120cm ~ 360cm
身体に触れることができない距離。あらたまった場や仕事の上で上司と接するときに取られます。

4 公衆距離(public distance) :360cm以上
講演会や公式な場での対面のときにとられる距離。


相手によってパーソナルスペースの大きさが変化する、というのは、経験的にもなんとなく納得できませんか?
最初に話したエレベーターの例、あれも、乗り合わせたのがまったく見知らぬ人か普段から仲良くしているご近所さんかで居心地の悪さはずいぶん変わりますよね。相手に対するパーソナルスペースの大きさが違うため、というわけです。

大きい?小さい?パーソナルスペースのくらべっこ。

パーソナルスペースの大きさは、人によって、またさまざまな条件や状況によって、違ってきます。

たとえば、男性のパーソナルスペースと女性のパーソナルスペースの大きさは違うんですが…さて、どちらのパーソナルスペースのほうが大きいでしょうか?
答えは、男性。つまり、女性に比べて男性のほうがお互いの距離を保ちたがる、と。
これは、男性がもつ、他人に対する縄張り意識や警戒の強さの表れ、なのかもしれません。


また、文化によっての違いも。
海外の方はパーソナルスペースが小さそうというイメージがあるかと思いますが(あれ?ありませんか?)、今までの研究より、白人は黒人に比べてパーソナルスペースが小さい(より近距離でもOK)ことや、フランス人はオランダ人よりパーソナルスペースが小さく、さらにフランス人よりイギリス人はパーソナルスペースが小さいことがわかっています。

ちなみに、日本人のパーソナルスペースは、欧米や他のアジアの国に比べて、だいぶん大きめ。(予想通り!?)
どうやら、ハグやキスなどのコミュニケーションが浸透していないという文化的背景ともが関係ありそうです。


さて、先ほどのホールの分類では相手との関係性によってパーソナルスペースの大きさが変化することが指摘されていましたが、それに加えて同性の相手よりも異性の相手に対して大きなパーソナルスペースが必要(より距離が必要)なことや、好意を感じる相手に対してはパーソナルスペースが小さくなることがわかっています。

ココロのバリアが、カラダにも影響を与える?

ここまでで、パーソナルスペースに他人が侵入してくると不快感や抵抗感を感じる、ということがわかってもらえたかと思いますが、実はその居心地の悪さに反応しているのはココロだけではないのです。
ここでちょっと恥ずかしいながらもわかりやすい実験をご紹介。慎み深い女性のみなさまがた、赤面しつつも、しばしお付き合いを。


舞台は3つの便器が並ぶ男性用トイレ。男性が用を足すのに要した時間を測定し、その結果を以下の3つの場合にわけて比較しました。
ひとつめは、「一人の男性が用を足す」場合。ふたつめは、「二人の男性が両端の便器にわかれて用を足す」場合。三つめは、「二人の男性が隣り合った便器で用を足す」場合。
すると、「一人の男性が用を足す」のにかかった時間と、「二人の男性が両端の便器にわかれて用を足す」のにかかった時間にはほとんど差がなかったのですが、「二人の男性が隣り合って用を足す」場合だけは違ったのです!
具体的にいうと、ジッパーをおろし排尿しはじめるまでの時間はほかの2つより長くかかり、排尿そのものにかかる時間は短くなってなっていました。


この実験から見えてくるのは、パーソナルスペースを侵害されたときのストレスは、
(ジッパーをさげるという)行動だけでなく(排尿という)生理的な部分までも左右してしまった可能性がある、ということ。
パーソナルスペースはひとりひとりがもっているものだけに、どうしても個人差がつきもの。
つまり、自分にとって気持ちいい距離感で相手に接していたつもりが、相手にとっては大きなストレスを感じる距離だった、ということがありうるわけで…気をつけねば、ですね。

相手のパーソナルスペースに踏み込みすぎないために。

最後に、相手のパーソナルスペースを侵害していないかを探るためのヒントを少しだけ。

ほとんどの人にとって、パーソナルスペースは向き合っているときに比べ、そっぽを向いていると小さくなります。つまり、「本当はもうちょっと距離をおきたいけど、あからさまに離れるわけにもなぁ…」というときには、体の方向をずらすことで、少し心理的な負担が軽くなるワケです。
体の向きを変えられない場合は、相手と目を合わせないようにすることで、同じような効果が期待できることも。

私たちはそのような方法を無意識のうちに体得し、実行しています。
逆に言えば、話している相手が知らず知らずの間に体の向きを変えはじめたり、視線をあまり合わせなくなったりしたら、「私のパーソナルスペースを侵害してきていますよ」という相手からの無言のサインかも!

特に親しい友人になるまでは、パーソナルスペースは状況に応じて敏感に変化しがちなもの。相手の様子に意識を配りながら、お互いが気持ちいいコミュニケーションを目指したいものですね☆
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【NAME】後藤 未紀
ちょっと知りたい、相手の気持ち・自分の感情。日常のラブやライフに潜むいろいろな「ココロ」を分析します。当研究所に、ようこそ!
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