UFO目撃や宇宙人との遭遇レポートの多い、「不思議」なメキシコです。
純朴で信心深いメキシコ人です。いろいろな物を「信じちゃう」傾向が強く、ダイエットに効く食品から化粧品、健康用品はもちろん、最近では風水もかなり人気があります。
そんなメキシコ。パワースポット、ミステリースポットが無い訳ありません。
家のほど近く(と言っても車で1時間半)の所に、その一つがあります。
Foco Tonal(フォコ・トナル)という名前のその場所。
グアダラハラから東に約1時間、メキシコ最大の湖、チャパラ湖の東端にあります。
メキシコ最大の湖のほとりにあるミステリースポット |
お城のむこうに
ドミンゲスが家に招待をしたドン・ホセ・サモラによってここが「パワースポット」であると言われました。ドン・ホセは以前、霊体だけの旅行をしている時にこの場所を見つけ、実際に(そして偶然)この地を訪れたんだそうです。 まず入り口。 ここはディスニーランドかなにかですか?と言わんばかりの「お城」的建物があり、ここがドミンゲスとその家族の住居。たしか鬼怒川とか熱海にこういう異彩を放つ○○秘宝館ってありましたよね。そんな感じ。 緑豊かな敷地中央には、壁など空気を隔てる物が一切ない「聖地」があり、その中央が「特別な磁場をもつ」場所とされています。 タイルが敷き詰められ、まるでジャクジーのようになっているその中心です(ガムテープで「ダビデの星」の形してる。。)。 その中心が、Foco Tonal。 磁場が他と異なり、宇宙エネルギーに満ちているんだとか。 「聖地」の入り口には張り紙が(水タンクにそっけなく)され、「祈りの最後に“父なる我らが神よ、ありがとうございます、願いは届けられました”と三回唱えましょう」、そして「天に手を伸ばし、このエネルギーを受け取り、体全体、特に痛みのある場所にその手をかざしましょう」と書かれてあります。 |
|
実際、どうなのよフォコ・トナル?
直径5mほどのジャクジーのような淵に腰掛け、ガイドからここの由来を説明されたあと、「エネルギーを受けて、良い効果を得たいもの」を中心部分にしばらく置いておきます。 その後、一人ずつ中心に立ち、自分の名前を声に出します。すると、その本人にだけ、その声が違って聞こえるのです。 まるで、自分で話している声が違う音域に変化して複数に聞こえる、感じ。それが、その磁場のゆがみを象徴しているとガイドは言います。 次に集まった人達全員がそれぞれの三角形に立ち、一分間の瞑想。 この時、心身に問題が多いとその直立姿勢が保てずに体が動いてしまうらしい。 実際、中心部分に立っていた女性の身体はふらふらと動き、斜め前の老婦人などはぐるんぐるん身体が動いていました。私と同行友人は微動だにしなかったのですが。(老婦人は「訳が分からず」涙を流していました) ここで瞑想をすると、心身にこびりついた「よけいな物」たとえば邪悪な感情だとか、マイナス思考、病、痛みなどが取り去られるらしい。 最後に、この「聖地」を去る時は、ここに敬意を表して後ろ向きに歩いてでていきましょう、とのこと。しばしその場に残り、一人で瞑想する方もいらっしゃいました。 |
信じるか信じないか
好奇心にかられ、もういちどその中心に立ち、今度はビデオカメラを頭の横に構えて先ほどと同じように名前を唱えてみる。
耳で聞く音が映像にはどう残るのか。結果、面白い事にビデオ映像の音声は何ら変わった所は無く、その場で自分の耳で聞いたような音声ではありませんでした。 敷地内、「聖地」の周辺には「小人さん」が住んでいるらしく(ここのお土産屋さんにて証拠のビデオ販売されているって!)、この聖地を守っている彼らを歓待すべく、小人さんサイズの家やおもちゃ、お菓子がたくさん置かれており、これもまた一種異様な雰囲気。 どこの国、都市にもある「都市伝説」の一つとでもいうのでしょうか。マヤ、アステカの古い高度文明のメキシコとはまた違う一面を見てきました。 信じるか信じないかは、あなた次第。
|