日本では、地震後の計画停電で不便な思いをされている方がたくさんいることでしょう。私たちの生活がどれだけ電力に頼っているか、今さらながら痛感します。日常生活はもちろんですが、病院などでは、命に関わるような治療やサポートを電力に頼っている方も多いはず。尊い命を守るために、医療機関の方がどれほど苦労されていることか・・・。どうか一日も早く、再び十分な電力が安全に供給されますように。
停電も繰り返されれば、社会の大きなストレスに |
真夏の夕方、扇風機は突然止まった
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歩けども歩けども、開いている店はありません。空腹でお金はあるのに、食べものを買う場所がない。 日が沈んで暗くなると、人々が通りのあちこちで集まって、ろうそくに火をともしながら話していました。夜風にあたることのできる戸外のほうが涼しかったのでしょう。それに真っ暗なアパートにいるのは不安だったのかもしれません。 私たちは結局アパートに戻り、車を運転してあらためて開いている店を探しに行きました。そのとき車内のラジオで、初めて何が起きているか知りったのです。アメリカのニューヨーク一帯からオンタリオ州の広域にわたって、大停電が起きていました。 幸い、当時私たちは州境にある都市に住んでいたので、車で隣のケベック州へ行くと、何事もなかったように街にはこうこうと明かりが灯っていました。 結局、電力は24時間以内に復旧したと記憶しています。でも不自由で、何よりすごく不安でした。電気がなければ、家電をはじめさまざまな電化製品は何の役にも立ちません。私たちの生活がいかにもろいか、考えさせられました。 ※ この連載は今回で終了です。 今まで、等身大のカナダライフを伝えてきましたが、 いかがでしたでしょうか。 ご愛読、どうもありがとうございました。 |