移民の国カナダには、もちろん日本から移ってきた人たちがいます。私のようにカナダ人との結婚が理由の人もいれば、一家そろってカナダへ移住した人、留学後そのままカナダで就職して暮らす人など、理由はさまざま。
このように何らかの事情でカナダへ移ってきた日本人に加えて、カナダで日本人の親のもとに生まれた日系カナダ人もいます。
カナダで日本の文化を紹介したり、楽しんだりしたい在留邦人や日系カナダ人は多く、オンタリオ州ではトロントをはじめ、都市部で日系文化会館などの団体を見かけます。私が住む地域にもあったので、先日さっそく見学へ行ってきました。
日本からの移民 |
日系グループの活動
私たちが出かけたのは、オープンハウスといって、日系文化会館を一般に公開していた日。建物の中に入ってすぐの受付で、見かけは日本人のおばあさんにきれいな英語で話しかけられました。中へ進むと、陶芸教室、日本舞踊、日本語、空手、柔道、合気道などの案内が見られます。
カフェテリアでは、手作りのおにぎり、やきそば、カレーライス、串カツ、まんじゅうなどが販売されていました。どれもとっても懐かしい味ばかりなのに、交わされる会話はすべて英語。割烹着を身につけたおばさんたちが忙しそうに働くのを見ながら、不思議な感じがしました。 ほかの地域の日系文化会館には、日本語を母語とする人たちもたくさん参加しています。私の行ったところが、たまたま英語しか話さないカナダ生まれの2世、3世の参加が多かったようです。
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カナダにおける日本人の歴史
記録によると、カナダに移住した最初の日本人は、1877年に西側のブリティッシュ・コロンビア州にやってきた永野 万蔵という人です。長崎からやってきました。
当時の日本人移住者はバンクーバーの日本人街などを中心に住んでいましたが、第2次世界大戦が始まると、敵国日本と関係のある日系カナダ人は日本生まれの1世、カナダで生まれた2世を問わず、カナダ政府に財産を没収され、抑留されます。
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