今回は、内容を読む前に。 ちょっとじっくり、鏡で自分の顔を見てみてください。 眉の形、目の大きさ、頬のふくらみ加減、口角の高さ…。 どれをとっても、左右対称なものって滅多にないはず。 では、今度は、顔を半分ずつ手で隠しながら見比べてみて。 最近の顔写真がある人は、写真でやってみるのもOK。 右側と左側。 改めて片方ずつ見てみると、けっこう印象が違うものだと思いません? 心理学の研究では、顔の右側と左側は、その人の異なった面を表しているのだとか…。 それでは、表情のフシギに迫っていきましょう! |
本音を知りたいときの法則。
顔の左側と右側には、その人の異なった部分があらわれる―
そんなおもしろい研究を行ったのは、アメリカのザッカイム博士たちのチーム。 チームは、まず、男女各5名に6つの表情をしてもらい、それを1枚ずつ写真撮影。 6つの表情とは、人間の感情表現の基本形といわれる、 「喜び」「驚き」「恐怖」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」の顔。 そして、そのそれぞれの写真を合成して、 右側半分の顔に、反転させた右側半分の顔をくっつけた、「右-右」顔、 左側半分の顔に、反転させた左側半分の顔をくっつけた、「左-左」顔を作成。 要するに、その人の顔のどっち側かが左右対称になってるわけですね。 実験では、そうして作った写真を被験者に10秒間見てもらい、 その後すぐに「今の表情は、感情をどの程度あらわしているか」ということを評定してもらいます。 「喜び」ならどの程度喜びが顔に出ているか、「怒り」ならどの程度怒りが顔に出ているか…というふうに。 すると、あるひとつの表情をのぞいて、ほかの5つの表情すべてで、顔の●側がより感情を強くあらわしている、という結果になったんです! その●側とは。ズバリ、左側です! 「驚き」「恐怖」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」の5つの表情において、 「左-左」顔は「右-右」顔よりあきらかに感情があらわに出ている、という評価を受けました。 「喜び」の表情だけは、左右の差はありませんでした。 つまりヒトの顔の特徴として、喜びの感情は顔全体にあらわれるけれど、 驚き、恐怖、悲しみ、怒り、嫌悪といった表情は、顔の左半分に出やすい、と。 その理由はどうやら脳にある模様。感情を司るのが右脳なので、 右脳がコントロールする身体の左側にダイレクトに表情があらわれやすくなる、とのこと。 これらの結果から、顔の右側を「理知の顔」「よそ行きの顔」、 左側を「感情の顔」「本音の顔」、なんていうことも。 つまり、相手の本音を知りたいときは、顔の左側に注目! 右側の口が笑っていても、左側の口角がさがり頬がひきつっていたりなんかしたら、 心中穏やかではない、という証かもしれませんよ! |
写真うつりをよくする法則。
では、理知的でよそ行きな右側の顔と、感情的で本音をあらわす左側の顔、
他人にウケがいいのはどっち?コレ、女子的には気になりますよね。 この疑問を解明してくれたのが、セント・エドワーズ大学のチームが行った実験。 チームは、協力者の普通の写真、それを鏡に映したように反転させた反転写真、 そして先ほどの実験と同じように合成した「右-右」顔、「左-左」顔の4種類の写真を用意。 実験では、被験者にそのいずれかの写真を見せ、どの程度魅力的か、健康的か、など いくつかの項目で採点してもらいます。 すると、あきらかに顔の●側のほうが、プラスに評価されているという結果が! 本日2回目、その●側とは。ズバリ、これも左側です! 特徴的な「魅力的」「愛想がいい」「健康的」の3項目について、グラフにしてみました。 |
「左-左」顔が、より「魅力的」で「健康的」で「愛想がいい」と評価されているのがわかりますね。
つまり、感情が豊かにあらわれ、その人の素が出やすい顔の左側のほうが、 他人からは好意をもってみてもらえる、ということ。 ちなみに、この法則は、ちょっとした日常シーンに応用可能! 気になる相手とのはじめてのデートでは、さりげなく相手の右側に立って、 顔の左側を多く見せるようにするとか。 写真うつりをよくするためには、ちょっと右あごをひいて、左側を多くうつすようにするとか。 ただし、あくまでもさりげなく。機会があれば試してみてくださいね! |
顔は、身体の中で、なんといっても他人から一番よく見られる部分。 だからこそなにかとコンプレックスを感じやすく、 気に入らないパーツがひとつやふたつはあったり…。 でも、顔にはその人の人生があらわれる、なんて言葉もありますよね。 今回の横顔美人の法則を日常生活で使うかどうかはともかく、 たまには鏡で自分の顔をしげしげ眺めてみるのもいいかもしれませんよ☆ |