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2010.02.24.更新
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■ 少子化の進むポーランド

少子化に悩むポーランド


 子供の出生数がヨーロッパ諸国の中でも際立って低いポーランド。ここ数年、ベービーブーマーだった世代が出産期に入ったので、道を歩けばあちらこちらで赤ちゃんを見かけることも多いので意識しなければ気がつかない子供不足。しかし、合計特殊出生率が1.3人で前後して久しいこの国、政府がここ数年出生率の上方修正?改善?にやっきとなっています。

 一つ前の政府では「ゆりかご支給」という、出産一時金を配ることを決めたのですが、結局こういう一時金は長い目で見ると、出生率の上昇に役には立たなかったようです。それより女性が働く間、子供を安心して預けられる場所を確保しようという方向で現在調整が進んでいます。
 ポーランドには何故か昔から多い双子。それだけ双子が生まれれば合計出生率なんて一気に上昇しそうなのですが・・・。
 ポーランドには何故か昔から多い双子。それだけ双子が生まれれば合計出生率なんて一気に上昇しそうなのですが・・・。
朝7時の幼稚園。すでに子供たちがいます。こちらの幼稚園は朝6時から開園。
朝7時の幼稚園。すでに子供たちがいます。こちらの幼稚園は朝6時から開園。

彼女たちが子供を産むのをためらうわけ

幼稚園行事、これも働く親を悩ませる一つ。ちなみに、ポーランドではPTA関係は仕事が終わった時間(大抵17時以降)に開かれます。
幼稚園行事、これも働く親を悩ませる一つ。ちなみに、ポーランドではPTA関係は仕事が終わった時間(大抵17時以降)に開かれます。
 今現在、ポーランドの公立幼稚園では5時間は預かり無料ですが、それを過ぎると有料となります。しかし、多くの親は8時間勤務。どうしても3~4時間は延長保育となり自腹を切ることになります。

 私立の場合はさらに値段が上がります。また、義務教育年齢の子供は(幼稚園最終年)確実に幼稚園に通うことができますが、そうでない4歳児などは空きがなくて幼稚園に通えない『順番待ち』の状態も少なくありません。

 法律上では、育児期間の母親を解雇することは違法なので育児期間を最大限に引き延ばし、子供を幼稚園に入れるまで家で育てることも可能ですが、これをしてしまうと公務員でない(つまり民間企業で努めている)場合、仕事に戻った時点ですぐ解雇されるケースが多々あります。

 よって、自分の母親、もしくは義母に面倒をお願いしてすぐ仕事に戻ることが多くなってきています。それができない場合はベビーシッターを雇うことになります。

 私の知人は、出産後1年目で仕事に戻りましたが、子供は保育所に預けることになり、公立に空きがなかったため私立に預けたら手取り給料の4割強を保育料に払う生活を強いられることになりました。


 仕事をやめたら次いつ仕事が見つかるかわからないという理由で続けています。それでも、その彼女は親から譲り受けた住まいがあるので経済的な心配は軽めですが、家は賃貸で経済的に夫婦共働きが必須の別の夫婦は『子供を作るか、先にローンを組んで家を確保するか』と真剣に悩んでいます。

 また、ある夫婦は『二人目、作ろうと思えば作れるけど、今の生活レベルを落としてまで欲しいとは思わない。』と言っていました。今はこの3番目のカップルのような考え方の世代が増えているようです。
親子3代で散歩中のこちら。おばあちゃんだって、まだまだ若そうです。
親子3代で散歩中のこちら。おばあちゃんだって、まだまだ若そうです。

 現在の社会システムでは、子育てというものが非常に経済的負担と不安定要因となると考えている若い世代が増えています。昔は、『子供の面倒はおばあちゃんの役目』という意識がありました。『おばあちゃんが子供の面倒を(当然ただで)見てくれるから、安心して仕事にいける』という話もよく聞きました。

 しかし、最近はそのおばあちゃんがまだ現役で仕事をしているケースもあり、また孫の面倒よりも、自分の情熱を燃やせる対象を持っているおばあちゃんが増えてきたため、一昔前に比べて孫を面倒見るおばあちゃんが減少しているそうです。

 よって、子供を産んでも安い公立の幼稚園に入れないと経済的負担がずっしりかかるという不安感から産み控える女性が多数います。
 
 ポーランドと日本の少子化対策、どちらが先にこの問題を解消するのか興味のあるところです。

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【NAME】ソルネク流 由樹
BONITAライターが、お届けするポーランドのこぼれ話。仕事の合間に読むのもよし、夜更けに一人で読むもよし。
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